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Concert Report: 2015 SEIJI OZAWA MATSUMOTO FESTIVAL / Berlioz "Beatrice et Benedict" Opera in e adts


CONCERT REPORT


2015 セイジ・オザワ 松本フェスティバル
オペラ ベルリオーズ「ベアトリスとベネディクト」
2015年8月24日
まつもと市民芸術館・主ホール


Official Site: http://www.ozawa-festival.com/








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1992年に始まり24回目を数えたサイトウ・キネン 松本フェスティバルは、今年から「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」となった。フェスティバルは8月9日に開幕し、24日のオペラ「ベアトリスとベネディクト」がサイトウキネンオーケストラ(以下、SKO)の演奏初日となった。残念ながら指揮者 小澤征爾の負傷ため、替わりにギル・ローズが振ることになったが、冒頭から流れる、艶があり透明感のあるストリングルは本当に美しく、改めて「SKOの音」のクオリティの高さを実感した。


ベアトリスとベネディクトはシチリアを舞台にした軽妙なコメディー(原作 シェイクスピア「空騒ぎ」)だが、とても感性の高い美しい音楽に彩られている。特に一幕のリディア・トイシャー(エロー)とキャレン・カーギル(女官ウルスル)の二重唱、二幕のヴィルジニー・ヴェレーズ(ベアトリス)、トイシャー、カーギルの三重唱は素晴らしく、オーケストラとボーカルが穏やかに溶け込むようなハーモニーは心地よい感動をよんだ。 この日の舞台にはフランスのベテラン俳優であるクリスチャン・ゴノン、ヴァンサン・ジョンケも出演し、ウィットに飛んだ演技で観客を楽しませた。最後、特筆すべきこととして舞台美術の素晴らしさがある。シゴレーヌ・ドゥ・シャシィによるものだが、遠くで煌めくさざ波まで表現されていて、本当に海辺の館から海を眺めているようであった。






出演
ベアトリス:ヴィルジニー・ヴェレーズ
ベネディクト:ジャン=フランソワ・ボラス
エロー:リディア・トイシャー
クラウディオ:エドウィン・クロスリー=マーサー
ドン・ペドロ:ポール・ガイ
ソマローネ:ジャン=フィリップ・ラフォン
ウルスル:キャレン・カーギル
レオナート:クリスチャン・ゴノン
伝令・公証人:ヴァンサン・ジョンケ
合唱:OMF合唱団



演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ギル・ローズ
演出:コム・ドゥ・ベルシーズ
装置:シゴレーヌ・ドゥ・シャシィ
衣裳:コロンブ・ロリオ=プレヴォ
照明:トマ・コステール
映像:イシュラン・シルギジアン



"COLUM"
ウェルカムパーティーより
24日のステージ終了後、ウェルカムパーティーが開催された。フェスティバル理事長や長野県知事 阿部氏、長野市長 菅野氏、そしてこの日の出演者たちが壇上にたったが、その中で、長野県知事より小澤征爾セイジ・オザワ・マツモト・フェスティバル総監督が「長野県民栄誉賞」受賞者第一号となり、今年を文化振興元年とすることが告げられた。


レポート:松坂 麻子
撮影:大窪 道治


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