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>> アーティスト対談 Vol.1:KANKAWA & 大高清美
>> 「オルガンを鳴らす!どうすればオルガンは良い音で鳴るのか? 」
(ハモンド+レスリーを徹底解剖,、
KANKAWA & 大高清美 使用機材紹介 ほか)

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TOP STORY

 

「オルガンを鳴らす」 オルガンを鳴らす!
・・・ どうすればオルガンは良い音で鳴るのか?

オルガンサウンドを求めて・・・最高峰ハモンド+レスリーからコンボオルガン、そしてオルガンモジュールに比較的安価なシンセ音源まで・・・ さまざまなタイプの機材を使用した例を、KANKAWAさん、大高清美さんが日ごろ使用されている機材を中心にご紹介!そして良いオルガンサウンドを得るためのポイントを探ります。

 

1.まずはハモンド+レスリーを徹底解剖!

2.オルガンサウンド・・・アンプが大切!
KANKAWA 使用機材紹介
大高清美 使用機材紹介

3.予算を考えたセッティング例

 

 

1.まずはハモンド+レスリーを徹底解剖!

大高清美さんご愛用のB-3+レスリースピーカー122をご紹介します。

HAMMOND B-3
Leslie 122

HAMMOND B-3

HAMMOND B-3(手前にレスリー122が置かれている)

 

PEDAL 鍵盤

 

レスリーの回転をコントロールするつまみ

 

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Leslie Speaker 122

 

この大きさで60ワットしかない!

Leslie 122RV Leslie122RV(背面)

*KANKAWAさん 5/18 使用機材より

 

 

ふたをあけると中は?

レスリー122

上のホーンは回転しながらレスリー特有のうねりを与え、下を向いて取り付けられているウーハ−はレスリーを箱ごと鳴らす。

 

羽ではなくホーンが回っていた! ここから音が出ている。
・・・ゴムで回っているため、ちょっとでもズレたら回らなくなる・・・

 

 

これがウーハー・・・より良く鳴らすために下に向けて付けられている

 

 

黒いボックス、この中が心臓部!

 

レスリー内臓プリアンプ(真空管)、ヴォリュームつまみ(手前右)が付いている

 

 

Special Shot !

下の写真はLive Spot "BASH ! " (六本木) に置かれているハモンドB-3 + レスリースピーカー122

 

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大切なこと・・ハモンドオルガンの鍵盤には複数の接点がある

ハモンドオルガンの鍵盤には複数の接点がある。ピアノも打鍵はハンマーが打つ瞬間の1点、デジタルキーボードはON/OFFの一点のみ、だかハモンドの場合は、上から複数の接点(=鳴るポイント)がある。

鍵盤を上からゆっくり押していくとフィート数の上の方から発音する。そのため、同じドローバーセッティングでもどのくらい鍵盤を押すかによって発音する音色が違ってくる。

これを利用してさまざまなオルガン独特の奏法が生まれ、 なんともいえない、ハモンドならではの軽妙でしかも味のあるサウンド効果を得ることができる。 もう一つ・・・おそらくピアノをはじめとするほかの鍵盤奏者はハモンドオルガンを、いきなりは弾けない。

たとえばピアニストが他の鍵盤楽器と一緒の要領で、弾こうとすると、「えっ?」と驚く。ピアノのように打鍵ポイントが一つのつもりで鍵盤を押すと、「ここで音が出る」と感じるポイントとは、ずれたところで音が出る。

確実に音を鳴らすポイントをコントロールしようとすると、どこか不自然に力を入れて、とにかく「意識しなければ打鍵の核をつかめない」という事態に陥る

。つまり根本的に奏法が違う、オルガン独特の奏法をマスターしなければ弾けない、ということである。 アナログならではの複数の接点をもつハモンド。この銘器は、本当に優れたオルガンプレイヤーによってのみ、その真髄であるハモンドサウンドを鳴り響かせるのである。

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2.オルガンサウンド・・・アンプが大切!

ラインではなく、アンプ、スピーカーを鳴らす まずは、アンプで鳴らしてみる!

 

たとえシンセ音源によるオルガンサウンドだとしても、とにかくアンプを鳴らすことによって、より太く安定感があり、存在感のある音を鳴らすことができる。オルガンサウンドだけでもアンプを鳴らしてみよう!

 

アンプ・・・ベースアンプ、ギターアンプを鳴らす

「ハモンド、ローランド、コルグ、全てのポータブルオルガン(1段鍵盤の小さいもの)には、キーボードアンプは合わない。オルガンほどロウからハイまで、ダイナミクスレンジがある楽器は他にない」by KANKAWA

アンプ内臓のスピーカーを使用するのも、もちろんお勧め(レスリーもこのタイプ)。とにかくラインではなくマイクを立ててみよう!

 

 

<< 機材紹介コーナー >>

実際にKANKAWAさん、大高さんが日ごろ使用されている機材をご紹介ます。

 

== KANKAWA 機材紹介 ==

@ K122 5/18 Club Asiaでのセッティング

 

YAMAHA ELX-1m(エレクトーン)
→ (レスリー122RV × 2) + (
YAMAHA × 2) + Roland JC120で鳴らす

*YAMAHAのスピーカーを鳴らすために特別なプリアンプを用意してある。

YAMAHA ELX-1m

 

 

KORG CX-3
→Line6 DL4( Delay)を通してRoland
JC120(Guitar Amp.)で鳴らす


Voce V3(Tone Wheel Organ Synthesizer) + Voce MIDI Drawber
→ (レスリー122RV × 2) + (YAMAHA × 2) + Roland JC120で鳴らす

 
KORG CX-3  
下 Voce V3、上 Line6 DL4 Voce MIDI DRAWBER



YAMAHA MIXER MV802
*ELX-1m、V3、CX-3の音5台のスピーカー&アンプに振り分ける

YAMAHA MIXER MV802

大音量を鳴らすスピーカー群!


Leslie 122RV Leslie122RV(背面)

上 Roland JC120、下 YAMAHA SPEAKER

 

 

A "KANKAWA Produce" 6/10 TLGでのセッティング

KORG CX-3 + VOX (Guitar Amp.)

VOX Guitar Amp.

 

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== 大高 清美 機材紹介 ==

Roland VK-77使用時のセッティング

Roland VK-77 + レスリースピーカー122(+TRANS、LA-2)

◆レスリーのコネクターの口は6ピン、VK-77は11ピン、これを変換するためにLA2が必要。

◆LA2(117V)にトランスをかませて日本仕様の100Vのコンセントにいれる。


 

LA-2(フロント) LA-2 (リア)

TRANS

 

Roland VK-77

 

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3.予算を考えたセッティング例

「よりよいサウンドを追求したい!でもお金が無い!」というアマチュアプレイヤーのために、予算別セッティング例をいくつか考えてみました。

*本文中の「B.Amp. & G Amp.」は特にメーカー指定なし

 

例1) KANKAWAさんセッティング(CX-3使用時)の場合

KORG CX-3(定価 \198,000) VOX G. Amp.

とにかく音が良い!HAMMONDサウンドをイメージするなら絶対にお勧め!VOXがなければマーシャル・・もしくはRoland JC120でもOK!

 

 

例2) 音源モジュールを使用した場合

HAMMOND XM-1(Module)(定価 \45,000) + XMC-1(DRAWBER) + B.Amp or G Amp.

Voce V3
(定価 \148,000) + B.Amp or G Amp.

Voce マイクロビー(定価 \85,000) + B.Amp or G Amp.

HAMMONDを追求するならHAMMOND XM-1、HAMMONDにはない刺激的な音がほしいときにはVoce・・・ニーズに合わせていろいろなモジュールを試してみてはいかが?

 

例3) シンセ音源の場合

KORG X5D(中古) + B Amp. or G Amp.

X5Dはたまたまスタッフが持っていたシンセ。この中のオルガン音源は「なかなか使える!」ということでご紹介します。

 

 

おまけ1)
キーボードアンプの上に乗せる本物のレスリーのホーン(羽と言われる)だけ売っている!?

これは詳細調査中!わかり次第、追加掲載します!(What's New!にてお知らせ)

 

 

おまけ2)
KORG G4 (ROTARY SPEAKER SIMULATOR)

残念ながら現在は売っていない。高音、低音の回転速度と音量のバランスの調整ができた。中古を探す価値あり!

 

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HAMMONDサウンドを追求するもよし、もっと電気的なオルガンサウンドを試してみるのもよし!
ニーズや好みに合わせて、より良い音作りに挑戦してみよう!

 

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取材協力: Kiyomi Otaka , KANKAWA, Ko Shimizu, Catmusic, G&G, BASH!, TLG, Roppongi Pit Inn

文章 & 写真:S.HATANO

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