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Live Report

Duo Bleu～服部龍生 & 村上 "ポンタ" 秀一 ～


2018.1.30 at 南青山曼荼羅 Official site


多彩なパフォーマンス、繊細な表現力・・・
ベースとドラムが織り成す、感性豊かな空間

Duo Bleu、ベースとドラム・・・今年，デビュー45周年を迎える村上 "ポンタ" 秀一と，個性豊かなベーシスト服部龍生のデュオだ。ベースとドラムと聞いて，一体どんな世界なのだろう？と思ったのだが，それは想像をはるかに超えた，感性満豊かで心地よい空間だった。


演奏される曲は服部のオリジナル曲。6弦ベースを自在に操るのだが，クラシカルなアプローチで，奏法もベースというよりもクラシックギターのよう・・・美しいハーモニーを響かせながらメロディアスにつづっていく。

そして村上のドラミングは本当に多彩だ。いつもダイナミックで変化に富んだプレイを聴かせてくれるが、このデュオではリズムを刻むというよりも、会場に響くベースハーモニーに合わせて音を散りばめていくような感じだ。スネア、タム、シンバル・・・それぞれから発せられる音色は繊細で美しく、時に鋭く、とさまざまな表現を見せる。このデュオではいつにまして感性豊かで繊細な表現力の幅を感じた。


ライブの途中で村上が「楽曲が白いキャンバスだとすると、自分はそこに思うままに色を塗っていく感じ」と語っていたが、まさにその通り。オーディエンスは目をつぶって自由にイマジネーションすることができる。


服部の楽曲はとても幅広く、ラテンフィーリング、ジャズテイスト、ビート感あふれる曲とさまざまだったが、どれも2人のアーティティックな感性によって色彩豊かな世界が描かれていた。その中でも幻想的な「Asymmetric Life」と村上のキレのよいビート感を堪能した「Una Bailaorat」、そして互いの音の響きを楽しみながら演奏しているかのような「Atelier Burgundy」が印象に残った。特に「Asymmetric Life」では繊細なタッチで深みのあるメロディーを奏でるベースと、さまざまなリズム、音色を巧みに叩き分けながら自在に音を散りばめていくドラミングに深い感動を覚えた。


嬉しいことにDuo Bleuは単発ツアーでなく、継続的に毎月ツアーを続けていくという。ほかでは味わうことができない、独特な、魅惑に溢れた世界にまた浸ってみたいと思う。