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AQi Fzono / 芙苑晶(フゾノ・アキ)


シンセサイザー奏者、作曲家

Offichal Site: http://www.fzono.com/

English Veision

芙苑晶は、国際的に活動しているシンセサイザー奏者・作曲家であり、シンセサイザーやキーボードを駆使して組曲スタイルによるシンフォニック・ミュージックをたった一人で創作する日本人としては珍しいアーティストで、その独自なスタイルから、シンフォニック・アンビエントの第一人者として国際的にも評価されてきているユニークなアーティストである。

これまでにリリースされたソロ・アルバムはほとんど全てがエレクトロニック交響詩ともいえる独自なスタイルによる大作が多く、この点から、海外サイト等では早くからヴァンゲリス、マイク・オールドフィールドといった大物アーティストたちと比較されてきたが、しかしクラシック音楽の影響を感じさせる知的な構成を持つ反面、ロマンティックで幻想的な曲調とアルバムごとに革新的な面を見せるサウンドはポピュラリティも高く、アンビエント、テクノ、ハウスなどの電子音楽やクラブミュージック・ファンから、プログレッシブロック、クラシック、ニューエイジや現代音楽のリスナーまで、世代と国境を越えて幅広いファン層を持っている。

彼の使用する音源は膨大なものであり、パイプオルガン、ピアノ、ハープシコード、スピネットまでさまざまな各種鍵盤楽器に加え、シンセサイザーや最新のサンプラー等の電子楽器を使用していることからもわかるように、キーボード奏者としても卓抜な技術を持っているが、こうした多種多様な楽器を使うことで、いわばヴァーチャルな「一人オーケストラ」サウンドを創造するのが目的であり、その意味で芙苑晶はあくまでもプレイヤーよりはコンポーザーであり、音の画家なのである。

活動の初期である1980年代後半には、ニューヨークの「アンビエント・コミッティ( Ambient Committee )」や日本での「極東幻覚的電子舞踏音楽四重奏団(ファー・イースト・アシッドハウス・クワルテット)」などのプロジェクトで、アシッド・ハウスをはじめとするサイケデリック・トランスやアンビエントのパイオニアとして活動をしてきたほか、日本人音楽家としては電波楽器テレミン(theremin : またはテルミンとも発音)を草分け的に手がけてきた人物の一人でもあり、1980年代後半からそれらのバンド・プロジェクトや、みずからのソロ・アルバムなどにおいて、すでにテレミンをみずからの音楽に先駆的に導入していたことでも知られる。


■バイオグラフィ:

1969年京都に生まれる。5才よりクラシック音楽を学ぶ。母よりピアノの手ほどきを受け、当初、クリスチャンだった母の影響で当初パイプオルガン奏者を志したが、のちにウェンディ・カーロスのムーグ・シンセサイザーを使ったアルバム『スイッチト・オン・ベートーヴェン』を聞いて衝撃を受け、シンセサイザーに転向。

15才のとき、暗黒舞踏の世界的創始者として知られる土方巽氏との出会いに感化され、作曲活動を始める。高校在学中より、聾唖劇の音楽などを作曲。実験音楽プログレッシブロック・バンド「緑葬」でキーボード奏者としても活動。土方巽へのレクイエムとして書かれたミュージック・コンクレート作品『秘儀』が作曲家としての処女作となった。

高校卒業後の1987年、世界各地を単独放浪、先住民文化に関心を寄せ、古代音楽・民族音楽を研究。滞欧中、オランダでネオ・ヒッピーのコミューン・グループに入り、放浪生活を送る。

同年、ニューヨーク滞在中に、パーカッション奏者・アシュラとのユニット「アンビエント・コミッティ」(Ambient Committee)結成、民族音楽やトランス・ダンスなどをフィーチャーしたサイケデリック感覚溢れるオーディオ・ヴィジュアル・ライブ活動をおこなう。

1988年、極東幻覚的電子舞踏音楽四重奏団(ファー・イースト・アシッドハウス・クワルテット)にキーボード奏者として参加。バンドメンバーとともにロンドン滞在中にアシッド・ハウス・ムーブメントに遭遇、アルバム『十億の神経の針』などを発表、反商業主義を標榜するアシッド・ハウスの草分け的バンドとしてアンダーグラウンド・シーンで注目される。

1990年初のソロ・アルバム『木霊』をNYのナーヴネッツ・レコードより発表。のちに『荒廃』(1993)、『伽藍』(1995)の2作とともに、「シンフォニック・アンビエント三部作」として完結。

さらに『宇宙論』(1997)、ヒプノティック・ツインとのコラボレーションによるクラブ・リミックス・アルバム『宇宙論入門 A Guide To Cosmology』(2000)などの一連のアルバムを発表。

絵画的・幻想的な広がりのあるサウンドで、 シンフォニック・アンビエント、サイケデリック・エレクトロニカともいわれる独自の作風を確立。

2001年には、商業主義に走る音楽業界に違和感を表明、パートナーの音楽家たちと共にアメリカ・ワシントン州に新レーベル、Lavalamp Records (ラヴァランプ・レコーズ)[http://www.lavalamp-records.com/]を設立、世間の動向とは無関係にマイペースな活動を行うことを宣言。

2003年、実に6年ぶりに発表されたアルバム『年代記』は、それまでのエレクトロニック・ミュージックのスタイルから一転、オーケストラ、ソプラノ、合唱、アジアの民族楽器などをフィーチャーし8楽章から成る交響詩的大作として、アコースティック・サウンドとの大胆な融合に新境地を切り開いた。

2004年、同アルバムは世界的に有名な音楽データベース・サイトでありプログレッシブ・ロック・サイト「ProgressoR」でアルバムが6ツ星の最高得点を獲得し、日本人ソロ・アーティストのアルバムとしては初の「Masterpiece(名盤)」に選ばれるという快挙を成し遂げた。

現在は、アメリカ・ワシントン州を拠点として活動している。

(バイオグラフィ監修=ジェリー・モートン・スミス)

■ディスコグラフィー:

オリジナルアルバム:
「木霊」 (1990年)
「荒廃」 (1993年)
「伽藍」 (1995年)
「宇宙論」(1997年)
「年代記」 (2003年)

リミックス・アルバム:
「宇宙論入門」(2000年, リミックス:ヒプノティック・ツイン、スペースDJリョウ)

■参加グループ:
アンビエント・コミッティ(1987年-)
極東幻覚的電子舞踏音楽四重奏団(ファー・イースト・アシッドハウス・クワルテット)(1988年-1996年)

■リンク:
フゾノドットコム:芙苑晶・国際版公式サイト:
http://www.fzono.com/

芙苑晶が所属するアメリカの音楽レーベル「ラヴァランプ・レコーズ(Lavalamp Records)」公式サイト:
http://www.lavalamp-records.com/

-------------------English Version-------------------

AQi Fzono

Composer and Synthesist

AQi Fzono is a Japanese composer of electronic music and new age music. He is best known for his pioneering progressive music album series called "Synthesizer Symphony". Epic, ambient, electronic and dramatic - his music has created it's own genre. His suite-style voluminous works that contain fantastic and vast-scaled sounds has been categorized as "Space music", "Symphonic Ambient", "Neo-classical" and "Progressive electronica".

Born in Kyoto, Japan, Fzono started learning piano when he was five years old and composing his own music at eight. At the age of ten, Fzono began synthesizer inspired by the soundtrack of cult Sci-fi movie "A Clockwork Orange" by Wendy Carlos. In 1985 he met Tatsumi Hijikata, the world-class pioneer of Butoh (Japanese enigmatic avant-garde dance art) and inspired, Fzono recorded his first electronic music piece and dedicated to the soul of Hijikata who died in the next year 1986.

In1987, he traveled to the other parts of the world alone for ethnic music and ancient music research. During his stay in New York in the '87, he was involved in a hippie-influenced project called "Ambient Committee" that a percussionist Ashra was also part of. They held audio-visual live performances series called Multimedia Visionquest, featuring electronic and ethnic music, video drugs and trance dance.

Fzono also played keyboards and theremin in the Japanese underground Psychedelic trance project "Far East Acid House Quartet", a pioneering acid house band in Japan in the late 80s - mid 90s.

His first official solo album was 1990's ''Echoes'', the pioneering Symphonic Ambient album influenced by acid house and neo-hippie movement, featuring some vintage instruments such as EMS and Moog modular synthesizer, Mellotron and theremin. He established his composition style with this work that was subtitled "Synthesizer Symphony No.1". That was when his career as an electronic music soloist started.
In the 1990s he released "Synthesizer Symphony" series albums "Ruins" (1993), "Cathedral" (1995), and "Cosmology" (1997).

In 2001, Fzono and his artistic collaboration partner Ashra established their own record label Lavalamp Records in Washington, USA. In 2003, Fzono released long-awaited new album entitled "Chronicle", almost six years after his last Synthesizer Symphony series album release.

==Discography==
* ''Echoes'' (1990)
* ''Ruins'' (1993)
* ''Cathedral'' (1995)
* ''Cosmology'' (1997)
* ''Chronicle'' (2003)

==Resources==
*FZONO.COM : AQi Fzono Official Site :
http://www.fzono.com/

*Lavalamp Records Web Site :
http://www.lavalamp-records.com/

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